文教厚生委員会の海外視察は今年必要か

すみえ

2010年07月07日 11:36

 7月5日文教厚生委員会は議案の採決などをして午後9時に終わりました。

3月議会で知事が提案をして否決された議案が再提案されました。

ケアマネジャーの研修費を有料にする議案で、有料にしなければ
ならない規定はありません。

 3月の提案より、1000円、2000円減額していますが
2万円以上の負担は変わりません。
 今、介護は保険あって介護なしといわれる、受ける人の負担増や施設不足、
介護労働者の低賃等制度の問題が問われています。

 介護を受ける人に、必要なところに手の届く暖かい介護をするために、
介護労働者が研修を受けることは、介護制度の根本です。

受益者負担だといって研修費を有料にするということは、
社会保障の制度といえるものではなく、今やるべきことは、保険料利用料の負担を軽くし、
介護労働者が希望を持って介護を担える条件
労働条件の整備など、介護保険制度の公的役割を拡充することです。

私は、研修費の有料化に反対をしましたが、3月議会で反対したほかの野党は、
執行部から否決しては困ると言われ、今度は賛成をしました。

 がん患者会から参考人意見を聴取したのは有意義でした。
患者会役員の一人ひとりが、会を重ねるごとに、問題点を的確に指摘して、
議会に何を求めるのか、行政に何が必要かを提言してもらいました。
様々な問題を抱えながら闘う人が政治を変え、歴史に生きるのですね。
 
最後に、3月議会に海外視察が提案された時に、私は、今子どもの貧困が
広がっている時に、視察すべきはそこではないか、
県民生活が苦しいといっているなかで海外視察は行くべきでないと主張しました。

他のだれ1人、海外のどこに、何を学ぶために、海外視察が必要だという
発言はありませんでした。

 今回も、私は、海外視察の必要は今年はない、と主張したのに、
他の誰からも発言がないまま、委員長が、8月か、来年1月かなどとスケジュール
調整に終始しました。県民の生活、子どもの貧困の実態を調査することが
福祉を担当する文教厚生委員会に課せられた責務ではありませんか。
審議のありかたに気持ちのやり場のない落胆で委員会室をあとにしました。
県民のみなさんのご意見を多数お寄せ下さい

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